About

 

2000年3月 宿り木は
(独)国立相模原病院の中で生まれました。

 

お見舞花というあの頃は
それを生業にする花屋の多い中で
ワタクシは疑問なくその安定を求めて
この場所を選びましたが
その考えはすぐに変わることになりました。

 

宿り木を始めて一年が過ぎる頃
お客様として関わった多くの患者さんの死や、
疲弊する家族や医療従事者の姿、
病院という場所が
いかにマイナスのエネルギーの吹き溜まりであるか
それ故、多くの人が心の拠り所を
求めている現実を知りました。
それは今までの私の価値観を壊し
ひとつの答えと結びついていきます。

 

必要な事は
ただ花屋をやることじゃない。
定番化された見舞い花を
ままごとのように置くことじゃない。

 

もっと心の深い場所に訴えるもの
鮮明に脳裏に焼き付いて離れず
イマジネーションを刺激するもの

 

そして心惹かれる風景であり
そこに純粋な感動があること

 

癒しは 感じるもの
見るものが ただ
そこにあるだけで感じ
満たされていくものじゃないかな

 

誰かに与えるものじゃない。

 

その目で触れ その耳で嗅いだ
五感に問いかけるような空間を
追求することこそが
宿り木がこの場所で目指す
在り方なのだと思っています。

 

 

生きている限りに 自分の役割を果たしたい
自分の力は
それを求める誰かのためにこそ価値がある
そのエネルギ-の使い道を
ワタクシは宿り木で得たのです。

 

 

宿り木 番長

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